陰陽五行論と精油で健康で楽しい毎日へ②【アロマテラピーと陰陽五行論の関係】
前回その①では、基礎となる陰陽論、五行論の詳しい説明と、そのふたつが結びついた陰陽五行論について解説していきました。
二回目となる今回は、そこからアロマテラピー、精油の深い関係について深く掘り下げてみたいと思います。
精油を五行に分類する説明や、その使い方を知ることで、毎日が充実して健康的に過ごせることとなるでしょう。
セルフケアに役立ててみてくださいね。
この記事の目次
精油の陰陽五行分類と性質・効果
地球上には様々な植物が生息しますが、そこからの恵みのエッセンスである精油・エッセンシャルオイルは実にたくさんの種類があります。
例えば、陰の気が多すぎると冷えやすくなったり、逆に陽の気が多すぎると、怒りやストレス、不眠の症状につながったりします。
そんなバランスの不調を整える時に精油を用い、自然の力にサポートしてもらうというのが、陰陽五行論の観点から見るアロマテラピーなのです。
では、陰陽と五行の観点や性質からの精油の分類を、性質と効能別に、ご紹介していきます。
※医薬品ではないので、効果にも個人差があり、あくまでもサポートとしての効果でお使いください。
【陰陽】
陰
陰の性質を持つ精油には、鎮静やリラックスする効果があり、上昇しすぎた思考、火照った心身を落ち着かせる役割を持ちます。
性質→落ち着く・冷やす・鎮静・安定・リラックスなど
<カモミール精油、ラベンダー精油、ジャスミン精油、パチュリー精油 etc…>
陽
用の性質を持つ精油には、前向きにポジティブにさせてくれたり、温め元気を与えてくれる役割を持ちます。
性質→活動的・活性・ポジティブ・元気に・温める など
<グレープフルーツ精油、ローレル精油、ジュニパー精油、オレンジスウィート精油 etc…>
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【五行】
木
性質→春を象徴する”木”は、東洋医学では『胆嚢・肝臓』、『怒』をあらわします。
デトックスや、自律神経の乱れや、目の周りの不調、ストレスを受けやすいタイプに。
<グレープフルーツ精油、マンダリン精油、ベルガモット精油、ペパーミント精油 etc…>
火
性質→夏を象徴する”火”は、『心臓・小腸』、『喜び・興奮』をあらわします。
心を落ち着かせる作用があり、めまいやエネルギー過多、ふらつきに。
<イランイラン精油、ローズ・アブソリュート精油、ローズマリー精油 etc…>
土
性質→季節の変わり目を象徴する”土”は、『脾臓・胃』、『思』をあらわします。
この精油のグループは、疲れやすい思考や、胃腸の調子を整えやすくします。
<パチュリ精油、フランキンセンス精油、クラリセージ精油、ゼラニウム精油 etc…>
金
性質→秋を象徴する”金”は、『肺・大腸』、『悲・憂』をあらわします。
心身のバリア機能を高め、皮膚がデリケートで呼吸器系の不調などに。
<ユーカリ・グロブルス精油、ティートゥリー精油、サイプレス精油 etc…>
水
性質→冬を象徴する”水”は、『腎臓・膀胱』、『恐・驚』をあらわします。
エネルギーを高め、代謝の流れを促します。元気や活力にもつながります。
<ジュニパー精油、ゼラニウム精油、シダーウッド・アトラス精油 etc…>
精油ってどう使うの?
ここまで効能や性質をみていきましたが、生活にもとりいれられる簡単な使い方をご紹介していきます。
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1:ミストでしゅっと手軽に香りを
お手持ちの空スプレーに精製水をいれ、精油を10滴ほどいれ使います。
素早く振って頭の上から、体の周りに、または空間に対してしゅっとスプレーしましょう。
精油をティッシュペーパーやハンカチに1〜2滴垂らして、デスクや枕元に置くだけでも。
2:アロマポットやアロマ加湿器でお部屋ごと芳香
市販のアロマポットや、冬なら精油を使える加湿器に、数滴垂らして使います。
種類にもよりますが、お部屋に広く香りが行き渡り、おすすめの使い方です。
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3:お風呂や洗面器にたらして優雅な時間に
リラックスタイムのお風呂に精油を使うと、湯気が香りを運んでくれるので、とても優雅な気分に。
一握りのお塩に、精油を3〜6滴たらして、湯船に浸かりながら入れるのがお勧めです。
忙しい時は、洗面器に適温のお湯を張り、そこに精油を1滴垂らして、手や足を浸したり、湯気を軽くお顔にあて、香りを楽しむのも良いです。
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他にも、マッサージやトリートメントなどの方法もありますが、精油は、医薬品ではないということと、植物を凝縮させたエッセンスのため、知識がないまま使うとと、かぶれの原因になったり、体質に合わないこともあるので、専門家や、プロのアロマテラピーに従事したお店など以外は行わないようにしてくださいね。
精油に対しての注意↓
https://www.aromakankyo.or.jp/basics/safety/
出典元:(公社)アロマ環境協会
【精油と陰陽五行論の関係】まとめ
陰陽五行論をひも解くと、 日々の生活の根底を流れる思想を知ることができ、自然と調和して生活することにつながります。
そして自然界と人間の関わりの深さを感じることができます。
東洋医学である陰陽五行論の考え方で、精油を正しく使い、心身のバランスを整えるサポートとして取り入れてみてください。
陰陽五行とアロマテラピーがきっと健康で楽しく充実した毎日を送るための、エッセンスとなってくれることでしょう。
【参照:出典】
陰陽五行でわかる日本のならわし 長田なお著 淡交社
陰陽五行と日本の民族 吉野裕子著 人文書院
アロマテラピーのための84の精油 ワンダ・セラー著 高山林太郎訳 フレグランスジャーナル著
https://www.imsi.co.jp/course/aroma/dynamic.html
https://www.aromakankyo.or.jp/basics/oil/
https://www.shien.co.jp/act/d.do?id=30030
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