陰陽五行論と精油で健康で楽しい毎日へ①【アロマテラピーと陰陽五行論の関係】
陰陽五行という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
聞き慣れない言葉に思えますが、実は私たちの生活に深く根付いているものなのです。
今回は、東洋医学の基礎とも言われる陰陽五行論、そして精油やアロマテラピーとの関係について、2回に渡り詳しく解説していきたいと思います。
この記事の目次
陰陽五行論とは?
陰陽五行論とは、中国の古代の思想で、世の中を陰と陽で考える「陰陽論」と、また別から発生した、「木・火・土・金・水」の五つの要素で世の中を考える「五行論」が一緒になった考え方です。
日本には五世紀頃に渡り、日本全国に伝えられてきました。
また、古代の人々の自然と対応した壮大な宇宙観そのものでもあります。
私たち人間も宇宙の中の一つであり、自然と調和して生活することは現代にも引き継がれています。
【陰陽論】陰と陽はバランス
陰陽論は、昼は陽性で明るく、夜は陰性で暗いといった相反する二つのもので、どちらが欠けても成り立ちません。男と女、動と静、表と裏、太陽と月なども陰陽です。
地球において、完全な陽や完全な陰はなく、必ず少しでも相反するものの要素が、もう一方の中に存在します。バランスで成り立っています。
【五行論】五行の教え
五行とは、宇宙の一才の万物は、木・火・土・金・水の五つの気(五行)の要素が循環することによって出来ている、という考え方です。
季節の五季や、五色・五臓六腑・五気・五味・五性・五体など、様々な気質の種類があげられます。
五季を例にみてみると、木は春、火は夏、土は土用、金は秋、水は冬、という具合に分類されます。
五色だと木は青、火は赤、土は黄、金は白、水は黒となります。
私たちの生活に根付いた陰陽五行論
そんな陰陽と五行が結びついた【陰陽五行論】は、自然に基づいて、私たちの日常にも深く根付いている思想です。
日本でも土用の丑や、大晦日や正月行事、冠婚葬祭などのしきたりや風習は陰陽五行の思想の影響を受け、今日に至ります。
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陰陽五行論とアロマテラピー【スピリット】
東洋医学、漢方の世界では、この陰陽五行論の考え方が基礎となっており、また古来ヨーロッパを原点とする西洋医学の概念を持つアロマテラピーも、自然という共通点が多く見られます。
人々が抱える、不安やストレス感情や精神(スピリット)のバランスを取り戻すのに、精油を用いたアロマテラピーは大変効果的です。
精油・エッセンシャルオイルとは
そもそもアロマテラピーとは、古くヨーロッパから精油を用いた【芳香療法】のことを言います。
精油は植物の香り成分を抽出したエッセンスです。
花や葉、果皮、根などを蒸したり、皮を絞ったりして抽出します。大量の原料から少ししか取れない貴重なものばかりです。
そんな精油の香りがもたらす気分への作用は、緊張や焦燥感、沈んだ気分を和らげる助けになってくれます。
最近では様々な場所で気軽に購入できるようにもなった、精油ですが、香料で香りを人工的につけただけで安価の”アロマオイル”とは全く違うので、購入する場合はよく見て、間違えないようにしましょう。
陰陽五行の思想から精油を使用していくメリット
もともと考え方が共通するところの多い陰陽五行とアロマテラピーですが、特に陰陽五行を基礎として精油を用いる方法は、私たち人間の心身、特に心や精神(スピリット)により良い効果があると言われています。
精油にはそれぞれの植物の香りや成分が凝縮されており、自然そのもの。
そんな自然の法則や、陰陽五行の<五行>にある、万物を【木・火・土・金・水】に分類する考え方と照らし合わせながら、次回は精油を見ていきたいと思います。
【アロマテラピーと陰陽五行論の関係】まとめ
今回はその①として、古来からの思想であり、自然に基づいた陰陽と五行、それが結びついた【陰陽五行論】とアロマテラピーの関わりについて解説していきました。
陰陽五行論でのキーワードは【バランス・自然】。
当たり前のように過ごしている日々のなかで、これらがひとつでも欠けてしまうと、体を崩したり、不調が出てきてしまうもの。
そんな心身に、陰陽五行論と精油は、きっとサポートとなってくれることでしょう。
陰陽五行論の考え方からのアロマテラピーは、日本人の日々の生活にも取り入れやすいものであるので、次回はその②として精油を五行に分類する説明や、その使い方など解説していきたいと思います。
【参照:出典】
陰陽五行でわかる日本のならわし 長田なお著 淡交社
陰陽五行と日本の民族 吉野裕子著 人文書院
アロマテラピーのための84の精油 ワンダ・セラー著 高山林太郎訳 フレグランスジャーナル著
https://www.imsi.co.jp/course/aroma/dynamic.html
https://www.aromakankyo.or.jp/basics/oil/
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