アダルトチルドレン【インナーチャイルド】気づき癒す
アダルトチルドレン、もしくはインナーチャイルドという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
アダルトチルドレンは決して特殊な人間というわけでも、病気でもなく、誰しもが多少なりとも抱え持っているものです。
今回はそんなアダルトチルドレンやインナーチャイルドについて、深く掘り下げていきたいと思います。
この記事の目次
アダルトチルドレンとは?
「子どもっぽい大人」と誤った認識で捉えられがちですが、そうではありません。
アダルトチルドレン(AC)とは、幼少期の家庭内トラウマ(心的外傷)によって、傷ついたり、言いたいことを自分の中に封じ込めたりして、そのまま成長して大人になった人のことを指します。
元はアルコール依存症や虐待をする親の下で育った人のことを指しましたが、現代では研究も進み、様々な事例に似た症例があることがわかっています。
Photo by Rene Bernal on Unsplash
アダルトチルドレンの特徴
・表情に乏しい
・人やものに依存しないと落ち着かない『共依存』(ひどい症状になると、アルコール依存症やギャンブル、恋愛依存など)
・底知れぬ無力感
・ノーが言えない
・楽しむこと、遊ぶことが苦手
・周囲の期待に合わせようとする
・道を外すことへの罪悪感
・居場所のない孤独感
・承認欲求が強くなる、または自己卑下
など、多数挙げられます。
私たちは皆、子どもの頃には、思春期特有の自意識過剰、自己中心性、閉じこもり、妄想、無気力、疎外感、強すぎる不安を持ち、成長段階でひとつずつ克服していくものですが、アダルトチルドレンは、何らかの理由でその感情と行動をもったまま成長して大人になった人を指します。
インナーチャイルドとは?
インナーチャイルドとは、あなたの内側に宿る純粋無垢な子供の部分です。怒りや憎しみ、悲しみや絶望など、子どもの頃にそれらの感情を出すことが許されなかったために、心に閉じ込めている『傷ついたままの小さな子どもの自分』でもあるのです。
その小さな子どもの自分は心の奥底に留まり続けます。
それがアダルトチルドレンにつながるというわけですね。
様々な事情で、素直な感情を閉じ込めてしまった人は、現代において、多いのかも知れません。
感情を出すことをゆるさなかったのは、『自分』です。
子どもは辛い時、周りを見て判断し、順応しようという保護機能が無意識に働きます。
親や環境に合わせて、素直な気持ちや自分の感情を、我慢し封じ込め、蓋をしていることがインナーチャイルドになり、アダルトチルドレンへの原因となっているとも言われています。
自分の中のインナーチャイルドを癒し手放す
子どもの頃は、トラウマ時や、適応できない環境下に置かれた時などに、無意識に我慢や感情を封じ込めることでしか自分を守ることができなかったかもしれませんが、大人になった私たちは、『気づく』『知る』そして『ゆるす』ことが出来ます。
幼少期、嫌だったことや、ささいな思い出を辿ってみると、インナーチャイルドがじっと隠れていることがあります。
ここでは、自分でも癒せる簡単な方法をご紹介します。
※ただし精神疾患を患っていたり、大きすぎるトラウマを癒すには、専門の心理カウンセラーや医療機関を受診することをお勧めいたします。
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イメージ法がおすすめ
まず、少しづつ、家族との関わりや幼少期を思い出していきます。初めは、幼稚園や小学校、いつでもいいので、自分が戻れる子ども時代を思い出します。
その時の小さな子どもの自分をイメージし、抱きしめたり、一緒に遊んだり、もし泣いているのなら話を聞いてあげましょう。
ささいな思い出の中にトラウマが潜んでいることが多いようです。
親の文句も言うかも知れません。
あの時ああしてほしかった、あれを買ってほしかった、怖かった、憎かった、遊んでほしかった、など、人によっては一緒に泣いてしまう人もいるようです。
少しずつ小さな自分と会話していくことで、自分自身を『内観』していくことになります。
例えば、その時両親に対して不満があったとします。「あの時理不尽に怒られた」と言う感情が残っているならば「両親もどうしていいのか分からなかったんだろうな」というように、少しづつ自分の範囲でいいので、納得しながら、ゆるしていきます。
ひとつ、自分の中でゆるせたら、それはひとつ『手放せた』ということ。
許せたら、笑顔になった小さな自分を抱きしめましょう。
人によっては、「じゃあね、バイバイ」と手を振って遊びに行く子どもの自分のイメージもあるようですよ。
これは、小さい自分であるインナーチャイルドを思い出し癒していくという方法のひとつです。
Photo by Rene Bernal on Unsplash
アダルトチルドレンである自分の部分と向き合い本来の自分に戻ろう
なぜか、大人になっても生きづらく、苦しい思いを抱えていたり、何をするにもなかなかうまく表現できなかったりと、自分はおかしいのじゃないのか不安に悩む人が多い現代。
それはもしかして、幼い頃に我慢や押さえつけてきた自分の中の小さな自分の悲鳴なのかも知れません。
自分の心の中の傷ついている子どもの心に、そっと気づいてあげることができたなら、きっと次の一歩を明るく素直に踏み出せることでしょう。
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【参照】【引用】
アダルトチルドレンの心理学 荒木創造 著 日本文芸社
アダルトチルドレン ー自信はないけど生きていくー 西山明 著 三五館
http://www.yamanashi.med.or.jp/tsuru/onepoint/onepoint17.htm
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