【HSP】繊細は長所!多感の力は無限大【生きづらいあなたへ】

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繊細で敏感という言葉を聞くとどう感じますか?

気にしすぎや、落ち込みやすそうだとか、不安感や多感なイメージなど、少しネガティブな印象にとらえる方も少なくないかも知れません。

しかし、繊細で敏感なのは決してネガティブなことではないのです。

 

今回はHSPと呼ばれる気質の解説、そしてそれをよりポジティブにしていくヒントを、ご紹介していきたいと思います。

 

 

 

HSPとは?

HSPは”Highly Sensitive Person”(ハイリー センシティブ パーソン)と呼び、「繊細で非常に感受性が強く、聴覚や感覚など敏感な気質を持った人」を指します。音や匂いに敏感に反応したり、人の感情を自分のように感じてしまうなどの説明がわかりやすいかも知れません。

 

病気や障害を表す診断名ではありません。

 

環境や性格などの後天的なものではなく、生まれつきの先天性であるということも、最近の研究ではわかっているそうです。

 

わかりやすくいうと、非常に繊細であるが故に、集団生活の場でもある学校や社会に入ると辛かったり、生きづらくなりやすい性格をいいます。

 

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HSPの4つの特徴と長所

ここでは、簡単にHSPの代表する4つの特徴と、その繊細さによる短所ではなく、長所や生かせるコツなどを解説していき対と思います。

 

1:ていねいで深い情報処理をする

周りから「ぼーっとしてる」「心ここに在らず」などと言われることの多い人に当てはまるかも知れません。

 

周りにはそのように見えても、当の本人はじっくりと考え事をしており、一つの事柄や目の前のことをていねいに、深く考えていきます。例えば、目の前に木があるなら、その木はどれくらいの年月を生きてきたか、誰が植えたのか、これから先どんな花を咲かせ、果実を実らせ、その生涯を閉じるのか……、のように深く深く考えていきます。

 

目の前のものが、並んだ数字ならば、その数字を頭の中で並べ替えたり、足してみたり掛けてみたりと、意味や答えを見出したりすることもあるようです。

 

このタイプの繊細さを持つ人は、「イメージ力、空想力の豊かさ」を持ち合わせています。

感受性が非常に豊かで、「創造性」を生み出す、大きな力となります。

 

小説家や、映像に携わる人、絵や漫画を描いたり、音楽を演奏したり、クリエイティブな職業につく人もいます。宇宙や自然の法則を探求する人もいるそうです。

 

2:過剰な刺激をうけやすい

このタイプの方は匂いや音など、さまざまな感覚が繊細で敏感であるが故に、疲れやすかったり、傷つきやすく、体調の不調として近くする事があるかも知れません。

 

着用する服の布地の触感に不快感を覚えストレスになる例や、ちょっとした匂いに敏感で頭痛を訴えたり、環境音の変化や光(太陽光や照明など)に敏感な人、味覚が敏感だったりなど、さまざまな原因が挙げられます。

 

ひとつのことに敏感ということは、逆にその事柄に特化しているともいえます。

例えば、音に対する敏感さを持っている人は音楽家のプロも大勢いるそうです。

 

味覚や匂いに敏感なことは、料理人には必要不可欠ですし、光に敏感な人は、デザイナーとして活躍する人もいます。

 

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3:他人の感情を読み取りやすく共感力が高い

別の言葉で言い換えると、「人の気持ちに気がつきやすい」ということ。

会社の同僚や周りの人が辛い気持ちや悲しい気持ちで塞いでいると、敏感に感じ取り、自分まで同じような気持ちになってしまいます。気にしすぎて気疲れしてしまうことも多いようです。

 

逆に、楽しい気持ちや嬉しい気持ちも感じ取れるので、思いやりがあり、優しい人が多いのもこのタイプの長所といえます。

 

他人に対して人の気持ちに気づく察知能力や、勘が鋭いのも特徴で、並外れた共感力を生かし、カウンセラーや教師、医療や福祉関係など人を支える仕事をしている人もいます。

 

4:微かな刺激に対して、打たれやすく傷つきやすい

このタイプに当てはまる人は、例えば「人の顔色をうかがう」「楽しいことをしていても疲れる」「人のささいな行動で傷つきやすい」などがあります。

 

3のタイプの人と共通点が多いですが、人の気持ちやちょっとした行動などにとても敏感であると言えます。

 

「以心伝心」という言葉があるように、直感がとても鋭く何気ない表情や仕草からさまざまな情報だけでなく空気全てを感じとる、才能を持っているのです。

 

アメリカの精神科医ジュディス・オルロフは、「繊細な人にとって直感は友だち、共感は大きな財産」

と言っています。

(『Thrving as an Empath』 ジュディス・オルロフ)〜『繊細すぎてしんどいあなたへ HSP相談室』 串崎真志 著より引用〜

 

自分の繊細な感覚を信頼してみてください。

 

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繊細は長所!多感の力は無限大【生きづらいあなたへ】まとめ

最近ネットや書籍などでも話題になり、耳にする事が多くなってきた『HSP』。

 

社会などの集団生活や、人との関わりが多い現代において、何かと生きづらさを感じてきた人も多いのではないでしょうか。

 

これを読んで、なんとなく自分もそうなのかも、と自覚している方も多いかも知れません。

 

繊細が故に、無理をしてきた方も、フッと肩の力を抜いて、自分を認めることから初めてみてください。肯定していくことで、強みへと変化します。

 

繊細さや、敏感さは、何も悪いことではありません。むしろ長所なのです。今からでも大いに生かす事ができます。

 

好きな趣味や好きなことを思う存分楽しんで、充実した日々を過ごしていきましょう!

 

 

 

 

 

【参照】【引用】

『繊細すぎてしんどいあなたへ HSP相談室』 串崎真志 著 岩波ジュニア新書

『内向的人間の時代 社会を変える静かな人の力』 スーザン・ケイン 著 講談社

http://www.madreclinic.jp/pm-top/pm-symptom/pm-symptom-22/

https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/451/

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